TREATMENT
体外衝撃波治療
専用の器械より生成された衝撃波を患部に対して照射することによって、痛みの改善や組織の修復を促します。 特に、疲労骨折を含む難治性の骨折や、若年スポーツ選手の成長期障害の一種(骨端症)の治療に活用します。 患部に衝撃波が照射されることにより痛みを伴いますが、照射エネルギーの調整が可能なため、我慢できる痛みの範囲内での治療となります。
STORZ MEDICAL社のDUOLITH® SD1 ultraを使用します。

体外衝撃波治療の流れ
体外衝撃波治療の1回あたりの治療時間は約15分程度です。
負担がないよう、座位または診察台に横たわる姿勢で治療を行います。
一定期間(1~4週間)をおいて、複数回の照射を行うことが多いです。
1
診察
外来を受診いただき、診察・検査を行います。体外衝撃波治療の適応があるかの判断を行います。
3
照射
低エネルギーの照射から開 始し、患者さんの痛みに応じて徐々にエネルギー出力を上げていきます。
目標とする照射数に達したところで終了します。
4
効果判定
治療効果判定を行います。必要に応じて間隔を空け複数回治療を行っていきます。
2
セッティング
照射部位を特定し体外衝撃波の器械のセッティングを行います。照射部位により体の体勢が異 なります。
治療料金
自費診療:1回につき 5,000円
保険診療:難治性の足底腱膜炎に対して、一連の治療につき5,000点
※3割負担の方のお支払いは1,5000円、1割負担の方は5,000円です。
※一連の治療として基本的には複数回の治療を行います。

対象疾患
日本国内では難治性足底腱膜炎に対してのみ保険が適用されています。それ以外の疾患に対しては自費診療です。
国際衝撃波治療学会(ISMST)では、数多くの疾患が体外衝撃波治療の対象とされています。当院で体外衝撃波治療を行うことが多い疾患は以下の通りです。
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骨折部偽関節
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疲労骨折
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アキレス腱炎・アキレス腱付着部炎
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シンスプリント
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膝蓋腱炎
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上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
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上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
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石灰沈着性腱板炎
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離断性骨軟骨炎
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骨壊死

体外衝撃波の治療効果
体外衝撃波の効果は大きく分けて「即時的な除痛効果」と「長期的な除痛・組織修復効果」があります。
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即時的な除痛効果
疼痛を誘発している神経の終末部を変性・破壊し、自由神経終末を減少させます。
痛みに関わる神経内の伝達物質(CGRP、Substance-P)を減少させ、神経中枢への痛みの伝導を抑制します。
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長期的な除痛効果・組織修復効果
コラーゲン産生の亢進により腱の修復を促進します。
血管新生を促進する成長因子の産生により、組織修復を促します
※体外衝撃波による治療は、完全なる除痛・治癒を保証するものではありません。
※治療効果や治療期間には個人差があります。
体外衝撃波治療の安全性と副作用
治療中は軽度の痛みを伴います。治療後に照射に伴う痛みが残った場合は、基本的には時間の経過で改善します。
治療後に照射部位の腫れや内出血を伴うことがありますが、まれです。基本的には時間の経過で改善します。
痛みの感じ方は患者さんによって異なります。低エネルギーの照射であっても耐えられない場合は、遠慮なくお声がけください。
照射後の安静や運動の判断は、病態や病状が患者さんごとに異なりますので、医師の判断をあおいでください。
手術のようにメスで切開したり、針を刺すなどの外科的処置を伴う治療ではないため、感染のリスクはありません。
